【PTCGO】ポケカオンラインスタンダード環境考察(2016/09~)
WCS2016マスター決勝にてMタブンネEXを使用して日本人が優勝して1ヶ月ほど経ち、WCS2017に向けてPTCGO(ポケモントレーディングカードゲームオンライン)では、6月頃に発表されたレギュレーション(以下、レギュ)変更が9月1日より適用されました。今回の変更では、日本で言うXY4「ファントムゲート」以下のパックがレギュ落ちになりました。海外ではCP6「プレミアムチャンピオンパック」が発売されておらず再録環境が異なるためこれまで人気のあったカードのレギュ変更については下記の画像にてまとめられているので参照してください。
・ポケモン
・トレーナーズ(グッズ・サポート・ポケモンのどうぐ・スタジアム)
・特殊エネルギー
今回のレギュ変更にて使用不可となったデッキとタイプ別有用トレーナーカード、影響の大きい汎用トレーナーカードが以下になります。
使用不可デッキ(~201608)
・よるのこうしん(バチュル・バケッチャ・ランプラー)
・オーロット(もりののろい)
・ライボルト派生
・ゲロゲバット
・妨害ルカリオ
・フェアリーバレット
・ゲノガルドドータクン
・水手裏剣ゲッコウガ
WCS2016でも赤字のデッキがおそらく50%は占めたのであろう、よるのこうしんとオーロットがレギュ変更となり使用不可となった点が大きくガマゲロゲEXも同様にレギュ変更で使用不可となりスタンダード環境におけるグッズロックはラフレシアのみとなり以前と比べるとグッズロックは息をひそめる形となりました。
タイプ別有用トレーナーカード
・超:次元の谷
・闘:コルニ、きあいのタスキ
・炎:鍛冶屋
タイプ別有用トレーナーカードでは上記の3タイプが大きく影響を受けることになりました。超タイプの技コストを無色エネ1個分減らしてくれる「次元の谷」が落ちたことによって1エネで技起動が強みの超タイプは軒並み姿を消しました。闘タイプではハイパーボールとフウロの合せ技を持つサポートコルニが落ちたことであめガブ(ふしぎなあめ+ガブリアス)も姿を消し、ピン刺しグッズを多用した受けの広いデッキも使用不可となりました。炎タイプでは炎エネルギー2枚加速の鍛冶屋がレギュ変更の影響を受けることで、ボルケニオンのエネリカバリーが必須となる形になりました。
汎用トレーナーズカード
・びっくりメガホン・クセロシキ
・バトルコンプレッサー
・ちからのハチマキ
・スーパーポケモン回収・AZ
・ヘッドノイザー
上記を踏まえたうえで現在のPTCGOスタンダード環境における自身の考察が以下となります。
Top Tier (Tier.1)
・MミュウツーEX(ダストダス有)
・MハッサムEX(ダストダス有・妨害型)
・ダークライ/ギラティナ(ダストダス有/サザンドラ無)
・ギラゼルネBREAK
High Tier(Tier.2)
・ツインボルケニオン(ブースター採用型多数)
・Mサーナイト(ブリリアントアロー型)
・イベゾロダーク
・ジガラフ(ボールサーチ型)
・白レック
・ゼルネアス(レインボーフォース型)
Mid Tier(Tier.3)
・Mサーナイト(ディスペアーレイ型)
・メレチャー
・MタブンネEX(マギアナ型)
・BTB(サンダース・グレイシア・レジアイス採用型)
PTCGOのスタンダードレギュ変更から約2週間程(9月15日時点)上記のデッキを見受けることが多くなりました。Tier1を中心にそれぞれのデッキの動きについては下記にまとめます。
Top Tier (Tier.1)
・MミュウツーEX(ダストダス有)
・MハッサムEX(ダストダス有・妨害型)
・ダークライ/ギラティナ(ダストダス有/サザンドラ無)
・ギラゼルネBREAK
非EXによる低耐久を犠牲にした高速高火力環境が終焉を迎えて、M進化を含めたEXにスポットライトがあたり環境のトップメタは上記でまとまってきたように受けます。各デッキタイプの特徴についてもここで抑えたいと思います。
・MミュウツーEX(ダストダス有) ※日本ではMM2と略されたりします。
メインアタッカー:MミュウツーEX
サブアタッカー:ミュウツーEX
サポートポケモン:フーパEX・シェイミEX
妨害ポケモン:ダストダス
MミュウツーEXの「サイキックインフィニティ」による高火力(互いのバトルポケモンのエネ枚数×30+10)をメインアタッカーに初動のフーパEXとシェイミEXによる展開後、ダストダスでお互いの特性をロックすることで火力の押しつけで逃げ切るデッキです。
MミュウツーEXの技が無色エネ2個分で起動するため、最速2ターン目から技が起動可能(ダブル無色エネルギー1枚 or 超エネ2枚)なだけでなく、スタジアム「記憶のほこら」を使用してミュウツーEXのチェンジダメージをM進化後に起動できることで、相手からの不用意な攻撃を抑止することも可能なのが強みです。
・MハッサムEX(ダストダス有・妨害型)
メインアタッカー:MハッサムEX
サブアタッカー:ハッサムEX
サポートポケモン:フーパEX・シェイミEX
妨害ポケモン:ダストダス
MハッサムEXの「アイアンクラッシャー」による安定した火力(120ダメージ固定)でM進化を含めて確定2発で処理可能なのが強み(ホエルオーEX、回復系アイテムによる確定数ずらしは除く)、全環境ではライボルトの抵抗力もネックとなったがレギュ変更でMライボルトが使用不可となったのも追い風です。こちらもMミュウツーEXデッキと同様に初動のフーパEXとシェイミEXによる展開後、ダストダスでお互いの特性をロックしますが、このデッキではMハッサムEXの「アイアンクラッシャー」の追加効果がバトル場ポケモンの特殊エネ1枚orスタジアムをトラッシュ可能なことから特殊エネルギーを使用デッキのメタデッキとなっています。現スタンダード環境では型が2つあるので別々に紹介します。
ーエネ破壊型
クラッシュハンマーやフレア団のしたっぱとMハッサムEXの「アイアンクラッシャー」を合わせて、エネルギーを刈り取るコンセプトとなっており、環境からMライボルトやドータクンなどのエネをリカバリーするポケモンが減ったのも追い風です。
ーPPM型
フーパEXとシェイミEXを使用してデッキからポケモンを減らした状態からPPMを使用することが出来るためヒット率の上昇、トレーナーズポストと組み合わせることでハッサムソウルリンクとPPMへのアクセスも期待できます。シールドエネルギーを安易に採用できないのが厳しい。
・ギラティナ/ダークライ(ダストダス有/サザンドラ無)
メインアタッカー:ギラティナEX
サブアタッカー:なし
サポートポケモン:フーパEX・シェイミEX
妨害ポケモン:ダストダス
以前のスタンダード環境でもよるのこうしんメタとして活躍したギラティナEXとダークライEXのコンビです。今回のレギュ落ちで影響が少なくびっくりメガホンとクセロシキがレギュ落ちしたことで闘魂のまわしやダブルドラゴンエネルギーがトラッシュされない点が追い風となりました。運用としてはPPMでエネ加速してダークライEXのあくのはどうでEXポケモンを確1で気絶させるかorギラティナEXで特殊エネロックすると選択肢があるのも強みです。
・ギラゼルネBREAK
メインアタッカー:ギラティナEX
サブアタッカー:ゼルネアスBREAK
サポートポケモン:フーパEX・シェイミEX
妨害ポケモン:ダストダスorなし
ギラティナEXの弱点かつダークライEXに対してとギラダークに対して絶対優位で展開可能なデッキです。しかし、ギラダークに対しては絶対優位な一方でMハッサムEXに対してはゼルネアスBREAKは弱点でギラティナEXは特殊エネをトラッシュされるなど、ギラティナが特性でM進化からダメージや効果を受けないもののダストダス環境により無意味になるので一長一短なデッキとも言えるので安定性はややギラダークが上と見ています。
最後に現環境(2016/09~)をまとめた環境図を貼って最後にしたいと思います。
記事に対して何か質問や意見があればブログにコメントをするかtwitter(@ENe_uhouho)の方にリプをいただけると幸いです。
ここまで見てくださった方ありがとうございました。