【カード考察】11月ジムバトルプロモ"非EXギラティナ"が環境に与える影響
11月ジムバトルプロモとして収録予定の非EXギラティナが稀に見る暴力的なカードなので紹介したいと思います。
〜目次〜
1.ギラティナの効果
2.影響を受けるBREAK進化一覧
3.特性持ちBREAK進化を採用してギラティナ対策するには
4.ギラティナ登場による環境への変化
5.ダストダス、オカルトマニアとの使い分け
1.ギラティナの効果
環境壊れる pic.twitter.com/py8ZBrufet
— バツローグ (@xrowgu) October 29, 2016
ギラティナ
特性:ひかりをのみこむ
このポケモンがいるかぎり、おたがいの場のBREAK進化ポケモンの特性は、すべてなくなる(引きついだ特性も含む)。
超超無無:シャドークロー 110
相手の手札からオモテを見ないで1枚選び、トラッシュする。
弱点:悪、抵抗力:闘、にげる:無無
特性は言わずもがな強いですがHP130という耐久力の高さで中打点から確1にならず、たねポケモンのためハイパーボールからアクセス後すぐにベンチに出して特性発動とデッキに1枚入れておけばそれだけで特性持ちBREAKに対してお守り代わりになる点が魅力です。
SMに向けてXY環境で活躍したBREAK進化を鎮圧させてからSM環境でGXに大暴れしてもらおうという開発側の狙いも感じられます。
ギラティナの特性ひかりをのみこじゃなくてXY環境をのみこむの間違いでは?
— うどん (@ENe_uhouho) October 29, 2016
2.影響を受けるBREAK進化一覧
ギラティナが収録されたことで特性が消される影響を受けるポケモン一覧が以下になります。
ギラティナ収録によるお通夜一覧①
— うどん (@ENe_uhouho) October 29, 2016
・オンバーンBREAK
・ゴルダックBREAK
・ブリガロンBREAK
・メレシーBREAK
・メガヤンマBREAK
・カエンジシBREAK
・マフォクシーBREAK
・オムスターBREAK
・ブロスターBREAK
・ゲッコウガBREAK
ギラティナ収録によるお通夜一覧②
— うどん (@ENe_uhouho) October 29, 2016
・スターミーBREAK
・イベルタルBREAK
・ガラガラBREAK
・ゾロアークBREAK
・サザンドラBREAK
・フラージェスBREAK
・オーロットBREAK
・ドータクンBREAK
・ソーナンスBREAK
・カイリキーBREAK
ギラティナ収録によるお通夜一覧③
— うどん (@ENe_uhouho) October 29, 2016
・ルギアBREAK
・ラッタBREAK
・エンペルトBREAK
お通夜というよりはBREAK進化すると自身の特性が消されたり下敷きのポケモンの特性が消されたりするポケモン
この中でも環境に与えてきた影響の大きいポケモンが以下になります。
・オーロットライン
特性:もりののろい(グッズロック)
・ゲッコウガライン
特性:きょだいみずしゅりけん、みずしゅりけん(ベンチ狙撃)
・ゾロアークライン
特性:なりかわる(バトル場交代)
・ドータクンライン
特性:メタルチェーン(エネリカバリー)
・メレシーライン
特性:しんぴのまもり(EXロック)
3.特性持ちBREAK進化を採用してギラティナ対策するには
現状のカードプールではサイレントラボしかなさそうです。超タイプであるが故にソーナンスでも止まらないのが憎いです。
アーボックの技いえきを使って特性を消す方法もありますが、フラダリしていえきを打つくらいならフラダリして確1で処理します。
オーロットラインは次元の谷とは別にサイレントラボにもスタジアムの枠を割く必要があり、ただでさえカツカツの枠なのでどうするのか頭を悩ませます。
4.ギラティナ登場による環境への影響
ギラティナ登場前の環境を知るためにアニバーサリーフェスタ新潟・名古屋の大会結果を確認したいと思います(赤字は特性持ちBREAKライン)。
アニバーサリーフェスタ新潟デッキ分布 マスターBest16
特性持ちBREAKライン使用者:12名/16名中
・ゲッコウガ 5名
・ゲロゲゲッコウガ 1名
・オーロット 4名
・ギラダーク 2名
・闘 2名
・レック 1名
・WTB 1名
特性持ちBREAKライン入賞:3名/4名
大会結果
1位:ギラダークマンダ
2位:オーロット
3位:オーロット
3位:ゲッコウガ
アニバーサリーフェスタ名古屋デッキ分布 マスターBest32
特性持ちBREAKライン使用者:9名/32名中
・レインボーフォースゼルネアス 1名
・ライコウマルマイン 1名
・ラフビークイン 1名
・ライチュウヤンマ 1名
・ガラガラダスト 1名
・Mミュウツー 1名
・レック 1名
・ギラダーク 1名
・鋼 1名
・Mタブンネ 1名
・ゲングラ 1名
・Mサナ 1名
・オーロット 1名
・メレジガ 1名
・ジガラフ 1名
・ボルボル 1名
・ボルボルスターミー 2名
・ギラゼルネ 3名
・ゲッコウガ 4名
・よるのこうしん 5名
特性持ちBREAKライン入賞:2名/4名
大会結果
1位:オーロット
2位:ゲッコウガオクタン
3位:ボルボルスターミー
3位:ボルボルスターミー
新潟と名古屋の結果を合算した使用率と入賞率が下記になりBREAKラインの強さがカメックスメガバトルから引き続き証明された結果です。
特性持ちBREAKライン使用者:21名/48名
特性持ちBREAKライン入賞:5名/8名
使用者率:43.75%、入賞率:62.5%
ここまでBREAKラインの使用率が高いとどのようなデッキにもギラティナに1枚枠を割くのは妥当なのかとも考えます。現環境で言うよるのこうしん用にカリンに1枚枠を割くのと同様の考えです。
環境への影響としては、BREAKラインがギラティナに屈して数を減らすか、BREAKラインがギラティナ対策にサイレントラボを厚く積むかで2パターンの変化が起こりそうなので両方を下記に貼っておきます。サイレントラボでギラティナを押さえつけるタイミングがBREAKライン側は鍵となりそうです。
5.ダストダスやオカルトマニアとの選択基準
これまでの特性ロックの代名詞であったダストダスやオカルトマニアとギラティナを比較しデッキに入れる際の簡単な採用基準です。
ギラティナ:BREAKラインの特性がピンポイントにきつい場合に採用
ダストダス:自身のデッキで特性を使用する機会がない場合に採用
オカルトマニア:特性によって大きな影響を受けないデッキタイプを選択している際のお守りとして採用
SM環境前までは、ギラティナとオカルトマニアで各1枚採用がまるい形かなと思います。
記事に対して何か質問や意見があればブログにコメントをするかTwitter(@ENe_uhouho)の方にリプをいただけると幸いです。
ここまで見てくださった方ありがとうございました。
【デッキ紹介】TOP16 & TOP32 "逆襲"ギャラドスデッキ 海外スタンダード Orlando Regional Championship
海外スタンダード準拠の大会にて”逆襲”ギャラドスデッキというレアなデッキが結果を出したので紹介したいと思います。大会のレベルは形式こそ違えど日本のバトルフェスタと同等かそれ以上と考えられます。(本大会では"逆襲"ギャラドスデッキを使用した方がTOP16とTOP32に各1名入賞しています。)
〜目次〜
1.デッキリスト
2.基本ギミック
3.ギャラドスデッキの強み
4.ギャラドスの”逆襲”によるダメージ
5.デッキタイプの比較
1.デッキリスト
Orlando Regional Championship TOP16 Gyarados deck(by Addison Powell)
Orlando Regional Championship TOP32 Gyarados deck(by Franklin Arrarte)
2.基本ギミック
デッキのギミックはいたってシンプルです。
・マグマ団の秘密基地を貼る
・コイキングをベンチに可能な限り並べる
・マグマ団の秘密基地の効果でコイキングにダメカンを2個のせる
・バトル場のコイキングをギャラドスに進化する
・ダブル無色エネルギーをギャラドスに貼る
・ギャラドスの技”逆襲”でEXポケモンを確1で気絶させる
以上!ギミックがシンプルなのでデッキの構成もスタジアムにアクセするトレーナーズポストやダート自転車、コイキングやギャラドスにアクセスするボール類、盤面に応じて必要なカードをトラッシュから回収する時のパズルと基本構築が固まっておりよるのこうしんデッキと似通ったものがあります。
キーカードの紹介
ギャラドス
無無:ぎゃくしゅう
自分のベンチの「コイキング」全員にのっているダメカンの数×30ダメージを追加
マグマ団の秘密基地
おたがいのプレイヤーは、それぞれ、手札からたねポケモン(「マグマ団」をのぞく)をベンチに出すたび、そのポケモンにダメカンを2個のせる。
3.ギャラドスデッキの強み
海外スタンダード環境ではEXポケモン(M進化含む)が流行っているため非EXをメインアタッカーとして採用することでサイドレースで優位に立てるのが大きな強みです。これまで非EX高火力と言えばよるのこうしんでしたが、現スタンダード環境における後釜は下記のとおりです。
これまでゼルネアスにばかりスポットライトがあてられていましたが今後はギャラドスにも注目が集まりそうです。
(ゼルネアスとギャラドスは同じ非EX高火力としてどのような違いがあるのかを記載したかったのですがうまくまとめられませんでした。頭のなかでは技のエネ要求枚数やサブアタッカーの有無等あったのですがアウトプット出来ませんでした。ご了承ください。)
4.ギャラドスの”逆襲”によるダメージ
マグマ団の秘密基地を貼った状態でコイキングをベンチに並べた際のギャラドスの打点表と打点毎のスタンダード環境における主要ポケモンが下記になります。
ギャラドスデッキの問題点であるHP180EXはベンチにコイキングを2匹並べても打点が追いつかないためコイキングが1枚でもサイド落ちすると確2で取らなければならず非EXの高火力でサイドレースを制するというコンセプトが崩壊してしまいます。ここでスポットライトを浴びたカードというのがギャラドスデッキでTOP16まで上り詰めたAddison Powellのデッキに採用されているニャオニクスEXです。
ニャオニクスEX
特性:シャドーイヤー
自分の場のポケモンにのっているダメカンを1個選び、相手の場のポケモンにのせ替える。この特性は、このポケモンがバトル場にいるなら、自分の番に1回使える。
このカードを採用することでマグマ団の秘密基地を貼った状態でニャオニクスEXを出すと自身のダメージを相手バトル場のポケモンに10点移し替えることが可能となりHP180EXポケモンまでケアすることが可能です。
5.TOP16とTOP32のデッキタイプ比較
TOP16とTOP32のデッキタイプはギャラドスをアタッカーに据えて高火力を出すまでのギミックも全て同じです。大きな違いはドロー加速枠がシェイミEXとオクタンでそれぞれ違います。それぞれのメリットとデメリットとしては
・シェイミEX
メリット:序盤の安定
デメリット:フラダリされてサイド2枚取られる
・オクタン
メリット:中盤〜終盤にNで事故らない、フラダリされてもサイド1枚
デメリット:1ターン目にドロー加速できない
シェイミEXは序盤に強く、オクタンは中盤〜終盤に強いといえます。ハイパーボールとレベルボールの採用についてもTOP16のAddison PowellのデッキではシェイミEXとニャオニクスEX採用なのでハイパーボール、TOP32のFranklin Arrarteのデッキではオクタン採用なのでレベルボールとサポートポケモンに合わせたボールが選択されています。なかよしレスキューとすごいつりざおの採用差異についてもオクタンが採用されていれば終盤でもドロー加速可能なためすごいつりざおでも問題なさそうです。
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ここまで見てくださった方ありがとうございました。
※HP180EXポケモンの紹介としてボルケニオンEXが表示されていましたがタイプ相性の関係でボルケニオンEXはベンチのコイキング1匹できぜつ可能なためガマゲロゲEXに画像を差し替えました。とおりすがりさんご指摘ありがとうございます。